国連、内戦で荒廃したスーダンを忘れてはならないと表明、援助資金を呼びかけ
国連は水曜日、各国に対しスーダン内戦に巻き込まれた民間人を忘れないよう呼び掛け、人道的ニーズを満たし、近隣諸国に避難した人々を支援するために41億ドルの拠出を訴えました。
スーダンでは10カ月に及ぶスーダン国軍と准軍事組織「迅速支援部隊(RSF)」との戦闘により、国のインフラが破壊され、飢餓の警告が発せられ、国内外で数百万人が避難を余儀なくされています。
国連によると、スーダンの人口の半数(約2500万人)が人道支援と保護を必要としている一方、150万人以上が中央アフリカ共和国、チャド、エジプト、エチオピア、南スーダンに避難しています。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と協力し、1,470万人に人道支援を提供するために27億ドルの資金提供を呼びかけました。
「スーダンは国際社会から忘れ去られている」と国連緊急援助責任者のマーティン・グリフィス氏はジュネーブの国連で外交官らに語りました。
「人道主義の世界にはある種の反道徳的なところがある。それは苦しみにおける競争であり、地理的な競争だ。『私はあなたよりも苦しんでいるからもっと注目を集める必要がある、だからもっとお金をもらわなければならない』」
「国連難民高等弁務官事務所は、アピールの一環として、スーダンに隣接する5カ国の約270万人を支援するために14億ドルを要求しました。
グリフィス氏は記者団に対し、民間人がどのように援助を受けられるかを話し合うため、交戦中の両者がジュネーブに招待されたと語りました。同氏は、両当事者は原則的に合意しましたが、会談の詳細についてはまだ詰める必要があると述べました。
OCHAは昨年スーダンの民間人への援助を訴えましたが、資金は半分にも満たされず、グリフィス氏は、国際社会は一層の緊迫感を持って行動する必要があると述べました。
「私たちはスーダンを忘れてはならない」「これが私が今日発しなければならないシンプルなメッセージだ」