オーバーシュート・デー: 研究によると、国々は地球が2個あるかのように依然資源を消費し続けている
グローバル・フットプリント・ネットワークの新しい研究によると、人々は地球がもう一つ余分にあるかのように消費し続けています。
今年、人類は8か月足らずで、地球の炭素、森林、農地、牧草地、漁業の年間予算を消費し、2023年の「オーバーシュート・デー」が8月2日に宣言されるに至りました。これは、最初のオーバーシュート・デーである1971年12月25日よりも数か月早まっています。
少しましなニュースは、オーバーシュート・デーが2022年より1日遅いということですが、研究者らは、依然として多くの国が驚くべき速度で資源をむさぼり続けていると警告しています。
全体として、世界人口は地球2つ分に相当する資源を使い果たしていることを研究者らは明らかにしました。
「オーバーシュートが続くと、異常な熱波、森林火災、干ばつ、洪水などのこれまで以上に著しい兆候がもたらされ、食料生産が損なわれる危険がある」と、この推計を提供した国際サスティナビリティ組織であるグローバル・フットプリント・ネットワークのスティーブン・テッべ最高経営責任者(CEO)は述べました。
これらを引き起こしているのは、化石燃料から排出される大量の二酸化炭素(CO2)であり、地球の温度を上昇させています。
この10年の終わりまでに排出量を43%削減するという世界目標を達成するには、2030年までオーバーシュートデーを毎年19日遅らせる必要があると研究は試算しています。
さらに、国が異なれば消費率も大きく異なります:たとえば、誰もがアメリカ人と同じように生活したなら、地球が5つ必要です。英国の場合、地球約2.5個分必要です。
対照的に、すべての国がインドのように振る舞ったなら、私たちは天然資源不足に陥ることはないでしょう。
天然資源の予算内で生活している国のリストの上位は、多くの発展途上国や貧困国です。
上位5位は仏領ギアナ、スリナム、ガイアナ、ガボン、コンゴとなっています。仏領ギアナは近年商業的な石油掘削の中心地となっていますが、人口が環境に与える影響は低く、この国の熱帯雨林はほとんどそのままの状態で残っています。
その対極にあるのは、ロアス、セイシェル、スーダン、ルーマニア、リトアニアです。ラオスは違法伐採、農業、採掘により大幅な森林破壊が進んでいます。
オーバーシュート・デーは、国連のデータを使用して各国の「エコロジカル・フットプリント」(植物、家畜、魚、木材、その他の林産物と都市インフラ用のスペースの需要と供給の指標)を調べるために計算されます。
しかし、グローバル・フットプリント・ネットワークによると、生態学的バランスを回復できる解決策は数多くあります。電力の4分の3が低炭素電源で賄われた場合、オーバーシュート・デーは26日遅れます。
3億5,000万ヘクタールの樹木を植林すれば日付は8日遅れ、食品廃棄物を半分に削減すれば13日遅れることになります。
持続可能性に根ざした国家政策によりまた、オーバーシュート・デーは年末まで遅れることになるでしょう。「15分都市」(人々が日常に必要なものすべてに徒歩や自転車ですぐに行ける場所)の構築によって、そしてまた、週4日制に切り替えることによって、11日間節約できます。
建物を改修して集合住宅を建設すれば5日節約でき、車での移動マイルの3分の1を公共交通機関、自転車、徒歩に置き換えれば、オーバーシュートを13日遅らせることができます。
Original source: Independent
Image credit: Earth Overshoot Day