世界は1945年以来最大の人道危機に直面しており、4か国の2,000万人が飢餓に直面している – 国連人道支援責任者

「私たちは歴史の重大な時点に立っている。すでに年初の時点で、私たちは国連創設以来最大の人道危機に直面している」と国連緊急援助調整官スティーブン・オブライエン氏は本日安全保障理事会で語りました。世界規模での協働的かつ協調的な取り組みがなければ、人々は餓えや病気で亡くなり、子どもの発育不全や未来の喪失、そして大量の避難民や開発の逆行などの危険にさらされると同氏は警告しました。

「したがって、事務総長による行動の訴えは過小評価することはできない。衰弱して瀕死の子供たちの画像が公開されてからの反応や資金の動員を待つのではなく、早めに警鐘を鳴らしたのは正しかった」とオブライエン氏は強調し、国連の人道的行動を支援する現場での取り組みを世界的に加速するよう求めました。国連高官は訪問国に目を向け、イエメンの人口の約3分の2（1800万人以上）が支援を必要としており、その中の700万人以上が深刻な食料不安を抱えており、戦闘が続いて危機を悪化させていると述べました。

「私はすべての人に同じメッセージを繰り返し続ける。政治的解決のみが最終的に人間の苦しみを終わらせ、地域に安定をもたらす」と同氏は述べ、アクセスと資金提供があれば人道支援者はさらに多くのことを行うだろうと指摘しましたが、救援活動従事者は「拡大する危機に対する長期的な解決策ではない」と警告しました。

最近飢饉が宣言された南スーダンでは、約340万人の避難民を含む750万人以上が支援を必要としています。この数字は昨年より140万人増加しました。「この国の飢饉は人為的なものだ。紛争当事者は飢饉を生み出している当事者であり、暴力を止めるために介入していない国も同様だ」とオブライエン氏は強調し、南スーダン当局に対し、無条件アクセスの保証を「現地での行動」に移すよう求めました。

同様に、ソマリアの人口の半分以上（620万人）が援助を必要とし、そのうち290万人が即時援助を必要としています。 非常に懸念されるのは、100万人以上の5歳未満の子どもたちが急性栄養失調の危険にさらされていることです。

「現在の指標は、ソマリアが最後に飢饉に見舞われた2011年の悲劇的な状況を反映している」と国連当局者は回想しましたが、国家の強力なリーダーシップと国際社会の即時的かつ協調的な支援によって飢饉は回避できるとの期待を表明しました。ケニアに関して同氏は、270万人以上が食料不安に陥っており、その数は4月までに400万人に達する可能性があると述べました。「（ケニア）政府と協力して、国連は間もなく人命救助の支援と保護をタイムリーに提供するために2億ドルの呼びかけを開始する予定だ」と同氏は伝えました。

さらに会見の中で、オブライエン氏はチャド湖流域に関するオスロ会議の結果を総会に伝え、14の寄付者が総額6億7,200万ドルの寄付を約束し、そのうち4億5,800万ドルは2017年の人道支援活動に充てられます。「これはとても良いニュースであり、このような寛大な約束をした人たちを称賛したい」と述べましたが、地域全体に必要な支援を提供するために必要な15億ドルを全額賄うためにはさらに多くの資金が必要であると指摘しました。

これらの地域における国連の対応について、オブライエン氏は、戦略的で調整された優先順位の高い計画が整っており、現場の専任チームがパートナーと緊密に連携して、緊急の救命支援が必要な人々に確実に届けられるようにしていると強調しました。「今、国際社会とこの総会が行動する必要がある」と同氏は強調し、飢饉を引き起こす要因に対処し；十分かつタイムリーな財政支援を約束し；そして争いを確実に止めるための迅速な行動を促しました。

特に同氏は、人道支援者が安全かつ完全かつスムーズなアクセスを確保できること、また影響を受けた国の紛争当事者が人道法を尊重することを保障する必要性を強調し、紛争当事者に影響力を持つ者に対し「今すぐその影響力を行使する」よう呼び掛けました。

「この危機を回避し、これらの飢饉を回避し、これらの差し迫った人類の大惨事を回避することは可能だ」と彼は結論づけました。「それはすべて予防可能だ」