富裕国がワクチン特許放棄を阻止して以来、新型コロナによる死者数300万人
ドイツ、英国、カナダ、その他の先進国が、インドと南アフリカが提案したコロナウイルスワクチン特許を一時放棄するという、一般的に支持されている対策を最初に阻止してから約9ヶ月で、世界中で300万人以上がCovid-19で死亡しました。 - ジェイク・ジョンソンがCommon Dreamsに書いています。
英国に本拠を置くアドボカシー・グループ、Global Justice Nowが発表した分析によると、世界貿易機関のメンバーがパンデミックの死亡者数が100万人をわずかに超えていた10月に特許放棄を検討し始めて以来、308万人がコロナウイルスにより亡くなりました。今月初め、世界の死者数は400万人を超えました。
米国を含む100を超えるWTO加盟国が、数百の市民社会組織、ノーベル賞を受賞した経済学者、知的財産学者、世界保健機関の事務局長とともに、特許放棄を支持してきました。
しかし、WTOはコンセンサスに基づいて運営されているため、いくつかの強力な先進国は特許放棄の推進を阻止することができ、現在の生産レベルでは世界のニーズを満たすには不十分であることが十分に明らかになったにもかかわらず、製薬会社がワクチン製造を管理できるようにしています。
「先進国の政府がCovid-19ワクチンの独占権のことで口論している間に、何百万人もの人々が亡くなった」と、Global Justice Nowのディレクターであるニック・ディアデン氏は述べています。「これらの死のすべては、人間の生命より特許を保護している英国やドイツのような国の政府にとっての恥べき烙印だ」
Global Justice Nowの統計は、組織の最高レベル機関であるWTOの一般理事会が火曜日と水曜日にジュネーブで開催され、米国が遅ればせながら5月に提案を承認して以来、事実上何も進展のない特許放棄交渉の状況について話し合うことが決まると同時に公表されました。
WTOが8月に休暇のために中断する予定であるため、交渉担当者は実現可能な知的財産協定を打ち出すためにもっと時間を求めています。WTOのTRIPS理事会(世界の知的財産規則の監視を任務とする機関)は、10月中旬まで正式に会合する予定はありません。これは、デルタ変異株がワクチン接種不足の地域で大混乱を引き起こし続けていると同時に、交渉までほぼ3か月の溝があるいうことです。
Global Justice Nowは、過去3か月間に100万人近くがCovid-19で死亡したと述べています。
「政府はさらに3ヶ月間進展を遅らせることが可能だと信じている」とディアデン氏は述べました。「このウイルスは世界で最も貧しい人々を襲っているが、富裕国の政府は追加接種を購入し、低リスクのグループにワクチンを接種している。世界の生産拡大を妨げている企業の独占を取り除かない限り、極端なワクチン不平等は終わらない」
「英国は、これまでに寄付または輸出したよりも多くのワクチンを廃棄した」と彼は続けました。「ほとんどの国がCovid-19に対処することにおいて富裕国を信頼していないのも当然だ。少なくとも、私たちが邪魔しないようにして、国々がワクチンを製造することを許可するときだ。私たちのような政府の恥ずべき非協力的態度がなかったなら、今日私たちが嘆く多くの死を阻止することができていただろう」と語りました。
WTOの一般理事会は今週、伝染性の高いデルタ株が人口を引き裂くと同時にワクチン投与へのアクセスを得るのに苦労しているモザンビーク、ケニア、インドネシア、ナミビア、および他の国々が共催した特許放棄の最終合意に向けて、ほとんど進展がないことを示す報告書を採択することが予期されています。
世界で最も高いCovid-19死亡率の1つをもつナミビアは、これまでのところ、人口のわずか1%に1回のワクチン接種を提供することができたのみです。
米パブリック・シチズン、グローバル・トレード・ウオッチ代表であるロリ・ワラック氏は、6週間の休暇のシャットダウンの準備に対してWTOを激しく非難しました。「製薬会社の独占権保護は、COVIDに打ち勝つためのワクチン、検査、および治療法の生産を拡大するための障害となっている」
ワラック氏は火曜日の声明で、「デルタ変異株は、殺人的な道を切り開いているが、単に供給がない世界で、ほとんどの人が文字通りワクチンを求めて死んでいっている」と述べました。「WTOの知的財産の障壁が撤廃され、政府が技術移転を強制し、主要な新しい製造力に資金を提供して、必要なワクチンが世界に接種されるようになるまで、ウイルスは次々と変異するだろう」
Original source: Common Dreams
Image credit: Free The Vaccine