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人間の歴史のこの重大な岐路において、唯一結束したグローバル市民だけが歪曲した優先項目を再調整し、より効果的に協力し合い、そしてより公平に世界の資源を分かち合うために政府に圧力をかけることが出来るのです。以下のセクションで概説されるように、国連加盟国にとって決定的な第一のステップは、生態学的制限内で万人の適切な生活基準を確保するためのグローバル経済の長期的変革に続いて、生命を脅かす剥奪を根絶する緊急支援の国際的なプログラムを実施することです。
人類に直面する相互連結した危機への取り組みは、私たちの集合的価値観や世界的な相互依存を受け入れるために経済的関係において転換を必要とするでしょう。私たちは文明的危機の真っ只中にあり、「生存のためのプログラム」を実施する時間が政府にはあまり残されていないのだという理解を、世界の世論が受け入れることは絶対必須です。
政府が生命を脅かす貧困を人道的緊急事態として考え、それに応じてこの回避可能な危機に対処すべき時は既に来ています。もし私たちが分かち合いの原理をグローバルな危機への対応の中心とすることに真剣であるなら、この世界再建設の過程における最初のステップは、生命を脅かす貧困の状況を根絶するための緊急援助の国際プログラムでなければなりません。
緊急援助プログラムは、グローバル経済を徹底的に改革するためのより幅広いアジェンダにおいて初期段階を形成するにすぎません。万人の社会保護と不可欠な公共サービスへのアクセスを保証することにもまた特別な注意が払われねばなりません。それは、公正で維持可能な世界的食糧システムを確立し、そして地球の限界内で公平に自然資源を分かち合うために国際的な枠組みを策定することです。
分かち合いの実践は、食糧と農業の新たなパラダイムにおいて中枢的な役割を持ちますが、それは不公正なグローバル経済の基盤となるパワー構造や政治に対処する真の形態の経済の分かち合いでなければなりません。政府が世界のすべての人々のために充分な食糧を保証する責任を最終的に受け入れることは絶対必須です。
世界改革への長期的取り組みの優先事項として、政府は経済システムが主に全国民の基本的ニーズを充足させる方向へ向けられることを確実にせねばなりません。緊急援助プログラムと外国援助の既存の形態は、長期にわたる国際的人権への責任に沿った社会保護と公共サービス提供の全国的システムの設定によって取って代わらねばなりません。
人類が社会的、経済的、そして環境的転換点にますます近くなるにつれ、より良い世界への道において先導することを政治家に依存することを私たちはもはやできません。何百万以上の人々が、何が危険にさらされているかを認識し、そして変革の支持者として先導することは絶対不可欠です。惑星地球と未来世代の健康と幸福は、主にこのグローバル意識における転換にかかっているのです。