シェア・ザ・ワールズ・リゾースィズによるこの報告書は、グローバルな分かち合いの経済の促進、生命を脅かす剥奪の防止、緊縮政策の撤廃、そして気候変動の人間への影響の緩和のために、政府がどのように毎年2兆8000億ドルを動員できるかを明示します。
コンテンツ:
1. 金融取引税
2. 化石燃料およびバイオ燃料の補助金の廃止
3. 軍事費の転用
4. 租税回避の防止
5. 外国援助の拡大
6. アグリビジネス支援の廃止
7. IMFリソースの再分配
8. 炭素税
9. 不当な債務の帳消し
10. 関税を守る
概要:
人類はグローバルな緊急事態に直面しています。極貧と気候関連の災害は、日々4万を超える人々の生命を奪い、他の多くの何百万もの人々へ容赦なく被害を与えています。同時に、社会福祉と必要不可欠なサービスへの公共支出の劇的な削減は、最も裕福な国々でさえ多くの家族が基本的ニーズを充足することをますます難しくしています。
このグローバルな緊急事態は主として、貧困者と弱者を守るため革新的に確立された福祉と再分配のシステムである「分かち合いの経済」を弱体化させる政策を何十年にも渡って政府が追求してきたことの結果です。特に国際コミュニティは、発展途上国が国民の基本的ニーズを充足し、社会保護の国内システムの強化を促進する目的で国々の間の分かち合いを拡大するためにさらに多くのことをなせるはずです。
グローバルな緊急事態の構造的原因への取り組みは、かつて試みられたことのない規模の世界経済の大規模な改革を必要とするでしょう。国際コミュニティは、即時の対応として、最前の優先事項である貧困関連の死と不必要な苦しみを根絶させるために、驚くべき財政力を動員する手段を持っているのです。この報告書の政策提言は、生命を脅かす剥奪を防ぎ、緊縮政策を覆し、気候変動の人間への影響を軽減するために使用可能なお金、2兆8千億ドル以上を僅かな年数で政府が再分配することを可能にできるのです。
既に私たちには世界復旧への決定的な第一歩を踏み出すための機関、機構および専門知識が揃っています。欠如しているのはこれらの決定的な方策の実現に対する政治的、商業的障壁を乗り越えるための世界中の十分な公衆の支持です。グローバルな分かち合いの経済を強化、拡大するために世界の公衆の意見を動員することはそれゆえ、すべての国のキャンペーナーと活動的市民にとって即時の優先事項でなければなりません。
完全レポートはこちらから(英語):グローバルな分かち合いの経済に融資する[PDF]
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